冬に運動する際、気になるのが”寒さ”ではないでしょうか。
運動前に体が冷えたままだと、なかなか調子が上がらずで、効率的に運動を始められません。
かといって、多く着こんで運動すれば、汗で蒸れたり、動きづらくなったりすることも。
そんな不快な寒さや蒸れを解決しながら、運動するためのアイテムとして人気が高いのがスポーツインナーやスポーツ用アンダーウェアで冬用につくられたもの。
一般的なインナーよりも、スポーツインナーは暖かいだけでなく、吸汗性も優れているのが魅力です。
しかし、そんなスポーツ用のものは締め付け感のあるものが多いので、気温に合わせて重ね着するのには向いていないのでは?と気になるところですね。
スポーツウェアと比べると適当に選んでしまいがちなスポーツインナーですが、選び方を知っておくと運動時の心強いアイテムになってくれます。
今回は冬でも暖かく、ベストな運動ができるよう、スポーツインナーの冬における選び方や着方について、ご紹介します。
目次
スポーツインナー・アンダーウェア次第で冬も暖かい!保温・発熱の効果は?
冬にも快適に運動を行うには、冬用スポーツインナーが欠かせません。
スポーツインナーで冬でも暖かいものを選ぶときは、その機能がポイントになります。
中でも、特に冬用のインナーとして注目しておきたい機能は、大きく分けて「保温機能」と「発熱機能」の2つ。
寒い時期だからこそ、持ち合わせておきたい機能です。
下着やスパッツ等のアンダーウェアも、これらの機能を兼ね備えたスポーツ用のものを着用すると、より効果的に運動に取り組めます。
それぞれの機能は具体的にどのような効果があるのか、みていきましょう。
スポーツインナーの冬に役立つ効果①保温
体が冷えていると筋肉が動かしにくいため、まず運動を始める前に体を温めるところから始めないといけなくなり、効率が悪いもの。
そこでおすすめなのが、保温効果のある冬用のスポーツインナー・アンダーウェアです。
着ているだけで体が温まり、快適に運動を始めることができます。
スポーツインナーの保温効果を高める素材として、裏起毛があります。
ふわふわとしていて肌触りも良い素材です。
直接肌に触れるインナーだからこそ、着心地も暖かいものを選ぶと、運動効率だけでなく、モチベーションもあげてくれます。
スポーツインナーの冬に役立つ効果②発熱
運動をする際には、冬でも汗を多くかきます。
かいた汗をそのままにしておくと体が冷えたり、蒸れて不快に感じる要因になったりしますよね。
そんな汗を吸収し熱に変える作用が、スポーツインナーの発熱作用です。
この発熱作用が備わっていることで、汗による不快な感覚を解決、そして暖かさへと変えてくれます。
また、すぐに汗を逃がす速乾機能がセットになっている場合が多いです。
最近では一般的なインナーもこの発熱効果のある素材で作られているものが多く、また、毛布やカーペットなどにも使われています。
保温作用のあるものと比べ、着てすぐに暖かさを感じるというわけではありませんが、冬でも汗をかく運動中に役立つ作用だと言えるでしょう。
スポーツインナー次第で冬でも暖かいままランニングができる
季節を問わず、手軽にできるスポーツとして人気のランニング。
しかし冬は気温も低く、冷たい風が体に当たるのがつらく、モチベーションが下がる人も多いもの。
そんなランニングの際にも、保温機能や発熱機能の備わった暖かいスポーツインナーやアンダーウェアを選ぶと、次のような効果が期待できますよ。
保温効果のあるスポーツインナーを着ると体が暖かい状態でスタートできる
保温効果のあるスポーツインナーやアンダーウェアは、着た瞬間から暖かいと感じることができます。
冷気の中ではなかなか体が暖まりにくいですが、保温効果のあるスポーツインナーは体を冷気から守ってくれます。
体を暖めるために最初からしっかり走り込む必要がなく、ゆっくりと自分のペースでスタートしやすいでしょう。
また、走っているうちに体が熱を発しますが、その熱を閉じ込めておけるのも保温効果のあるインナーだからこそ。
途中で疲れて足を止めたとしても、体が暖かい状態をキープできます。
発熱効果で汗を熱に変えることができる
ランニングをしていると、どんなに寒い日でも汗をかきます。
その汗をスポーツインナーやアンダーウェアが吸収し、熱に変えてくれる発熱効果があることで、汗による蒸れや体の冷えを防いでくれます。
スポーツインナー・アンダーウェアで暖かい冬をすごすための着方・選び方
冬場のインナー・アンダーウェア選びでは、ご紹介した保温や発熱作用に注目するとともに、動きやすさや快適さも重要なポイントです。
いくら暖かくても、十分にパフォーマンスができないのでは意味がありませんよね。
それにはスポーツインナーの着方・選び方にも注目する必要があります。
スポーツインナーの冬におすすめの着方は重ね着しすぎないこと
寒いからといって、いくつもスポーツインナーを重ね着する人もいますが、重ね着のしすぎはあまりよくありません。
当たり前のことですが、重ねて着すぎると動きづらくなるからです。
スポーツインナーの着方次第で、体のパフォーマンス力がダウンしてしまうこともあります。
また、特に激しい運動で、汗をたくさんかいてしまう時には要注意。
スポーツインナーを重ね着をすることで空気の層ができるため、保温性はありますが、汗をかいた時になかなか乾きません。
何層にも重ね着すると、さらに汗が乾かずにスポーツインナーに重さを感じたり、濡れた部分が体に当たって不快に感じたりすることも。
なにより、汗が残った部分が冷えて体温を奪ってしまうことにもなりかねません。
スポーツインナーを重ね着する着方は、このようなデメリットもあるのです。
スポーツインナーの冬におすすめの選び方は裏起毛など素材にこだわること
スポーツインナーには、様々な素材のものがあります。
- 綿(コットン)
- 麻(リネン)
- シルク
- ウール
- ナイロン
- ポリエステル
- 裏起毛
など。
綿(コットン)は肌にも優しいイメージが強く、一般的な服も多く使われている素材で、さらっとした着心地が人気ですね。
しかし、綿は汗が乾きにくく、汗冷えの原因になってしまうため、冬には向きません。
裏起毛の素材は暖かく冬におすすめですが、スポーツインナーとして重ね着をする場合はできるだけ生地の厚さが薄いものを選ぶのがポイント。
生地が厚いとごわついて、動きにくくなるので注意です。
また、肌触りには好みが大きく関わってくる部分です。
自分の快適に感じる素材を見つけ、こだわってみるのもいいでしょう。
スポーツインナーは冬に重ね着しすぎるときつい?適切な締め付け・加圧感
スポーツインナーには、コンプレッションウェアとも呼ばれている、加圧タイプのものもあります。
これらは身体とスポーツインナーを一体化させ、適度に加圧することで、血流を促し、筋肉の動きをサポートするものです。
スムーズな動きができるようになると、運動を行う方に人気があります。
血流とともに、リンパの滞りも防げるため、筋肉疲労を和らげる効果やけが防止の効果も期待されています。
また、体にスポーツインナーが密着していれば汗を吸収しやく、汗を皮膚上に留まらせないため、冬でも汗冷えすることが少ないというメリットも。
しかし、スポーツインナーは適切な締め付け・加圧感であることが大切。
スポーツインナーを重ね着し、きつくなる場合には注意が必要です。
スポーツインナー着用のポイントは締め付けすぎないこと
スポーツインナーと一言で言っても、その加圧・締め付け感の強さにはさまざまあります。
締め付けが強いものは、血液やリンパの流れを促すどころか、逆に妨げてしまうことも。
結果として、体の動きが鈍ってしまう原因になってしまいます。
特に冬は寒さから、スポーツインナーを重ね着することにより、さらに締め付けが強くなってしまうことも考えられます。
感覚は人それぞれなので、可能であれば運動する前に、スポーツインナーの加圧や締め付け感を確かめておきましょう。
購入前に不安な場合は、店員や専門知識を持った人にアドバイスをもらうのがおすすめ。
スポーツインナーは締め付けすぎず、重ね着してもきつすぎないものを選ぶといいでしょう。
さいごに
冬場の運動時に着るインナーやアンダーウェアは、寒さをしのぐために保温効果や発熱効果ばかりに注目する人も多いですが、それだけではいけません。
冬でも動きやすく、体のパフォーマンス力をアップさせるためには次のポイントで選んでみましょう。
- 保温・発熱効果のあるもの
- 裏起毛などのこだわりの暖かい素材
- 加圧や締め付け感などきつすぎないもの
などです。
また、スポーツインナーの着方も大切なポイントです。
気温に合わせて重ね着をするのもいいですが、過度の重ね着は汗の逃げ場がなく、逆に体を冷やしてしまう可能性があることを覚えておいてください。
これらを参考に、冬にベストなスポーツインナー・アンダーウェアを選んで、寒さに負けないアクティブな冬を過ごしましょう。