冬のサッカーは、なかなか身体が温まらなかったり、汗で身体が冷えやすかったりして悩ましいですよね。
冬のサッカー中の防寒がしたい、暖かいインナーが知りたい、そんなお悩みを抱えるひとも少なくありません。
そんなサッカーの防寒・体温調整は「インナー」がカギを握ります。
普通の下着でもプレーに支障はありませんが、スポーツ用機能性インナーに変えることで、寒い時期のサッカーがより快適に。
そこで今回は、
- サッカーの防寒に機能性インナーは効果的か
- 防寒ができるインナーの種類
- 防寒するための着方
についてご紹介していきます。
目次
サッカーの防寒に機能性インナーがおすすめの理由
サッカーの防寒のポイントは、インナーにあります。
防寒のために重ね着をしてもよいのですが、着ぶくれして動きにくくなったり、締め付けが苦しくなってしまうことも。
冬のサッカーをより快適にプレーするためにも、機能性インナー着用の意味を理解しておきましょう。
ここでは、防寒のためにインナーに注目するメリット・デメリットをご紹介します。
サッカー時に機能性インナーを着用するメリット
サッカー中の防寒のためにインナー着用がおすすめである理由は3つです。
- 保温
- 汗対策
- 運動効率アップ
それぞれ詳しく見てみましょう。
保温して暖かさキープ
冬の防寒にインナーがポイントなのは、その保温機能にあります。
防寒に重宝する機能としては、「保温」「吸湿発熱」があります。
以下のような仕組みで保温や発熱が可能になっています。
- 水蒸気が生地に吸着したときに生じる運動エネルギーを熱に変える
- 繊維内や衣服内に空気の層をつくって熱を留める
- 汗を素早く乾かして体温が奪われるのを防ぐ
このはたらきを可能にするために、吸水性があがるように繊維に加工してあったり、空気の層をつくりやすいように織り方が工夫されていたりします。
この他、裏起毛のサッカーインナーも、熱を逃がさず冬の保温に一役買ってくれます。
汗対策して冷え予防
冬のサッカーで注意したいのが、「汗冷え」です。
いくら寒くてもプレーしていると汗をかきますが、運動後にそのままにしておくと身体が必要以上に冷えて体調を崩しかねません。
サッカー用の防寒インナーは、こうした汗対策もしてくれます。
特徴としては、
- 汗を吸ってくれる
- 普通のインナーよりも早く乾く
- 保温効果で身体の冷えを軽減してくれる
以上のメリットがあります。
サッカーインナーの多くが「吸汗速乾」機能を備えています。
「毛細管現象」を活用して、吸った水分を生地内に拡散し、表面積を広くして乾きやすくする仕組みになっています。
汗が乾きやすいことで、汗冷え対策だけでなく、衣服内に放熱して保温効果アップも期待できます。
運動効率の向上
冬は寒く筋肉が硬くなりやすい時期です。
身体が温まっていないまま急に身体を動かすと、運動効率が落ちるだけでなく、筋肉を傷めるリスクが高まります。
そんな時に役立つのが、サッカーインナーです。
「コンプレッション(加圧)」機能のあるサッカーインナーを着用することで、筋肉に圧をかけ活性化を促してくれます。
コンプレッションインナーのほどよい圧が、サッカープレー中の身体のブレを抑制してくれるので、パフォーマンスアップが期待できます。
また、汗対策ができることで生地同士の摩擦や不快感の軽減にもなり、より快適なプレーが可能となります。
サッカー時の機能性インナー着用のデメリット
サッカーインナー着用のメリットが分かったところで、デメリットもチェックしておきましょう。
肌が弱いと合わないことも
サッカーインナーは、その多くが化学繊維でつくられています。
化学繊維は人によっては肌に合わないことがあります。
その理由は、「静電気」にあります。
ポリエステルなどの化学繊維は、繊維中の水分が少なく、マイナスの電気を帯びやすい特徴があります。
一方、人間の肌はプラスの電気を帯びやすくなっています。
このため、化学繊維は肌との摩擦が起きやすく、肌荒れのリスクが高まってしまうのです。
サッカーインナーは、ピタっとした着心地のものが多いので、より摩擦を感じやすい傾向にあります。
特に冬場は乾燥していて静電気を帯びやすい時期。
肌が敏感な人は、かゆみやかさつきなど「化繊負け」しやすいかもしれません。
コストがかかる
サッカー用インナーは、その機能性の充実から普通のインナーや下着よりもお値段が高くなっています。
着用頻度にもよりますが、手元には数枚持っておきたいところ。
また、サッカー中に着用するインナーとなると、汗の塩分や摩擦によってどうしても消耗しやすくなります。
そうなると、普通の下着に比べるとコストがかかるのがデメリットのひとつといえます。
サッカー用防寒インナーの種類
サッカー中に防寒できるインナーにはだいたい3種類あります。
- 普通の下着
- ストレッチインナー
- コンプレッションインナー
以上の3つです。
普通の下着
サッカー中の防寒をしたいとき、もちろん普通の下着でも寒さ対策ができます。
スポーツ用につくられたインナーよりも値段も手ごろで、購入しやすいですよね。
普通の下着の素材として多いのは、「綿」です。
綿は、肌触りがよく、吸水性・通気性に優れています。
綿は繊維の内部が空洞になっていて、熱をとどめやすい特徴があるので、保温性にも長けています。
サッカーインナーの素材として注意点したいのは、冬など気温が低いときに「汗冷え」しやすいという点。
吸水性には優れていますが、同時に水分を留めやすいので、汗がなかなか乾かず身体を冷やしてしまう可能性があります。
サッカーインナーとして綿が多めの普通の下着を着用するときは、
- 汗をかいたらこまめに着替える
- 身体が冷えないように上着を着用する
など、心がけるとよいでしょう。
ストレッチインナー
普通の下着よりも、伸縮性にすぐれているのがストレッチインナーです。
サッカー時に着用するストレッチインナーとしては、下半身はスパッツやタイツ・パンツ、上半身はアンダーシャツなどがあります。
生地がよく伸びることで、サッカーのプレー中も思い切り動けます。
サッカーインナーの伸縮性が高いと、
- 動きやすくプレーがより快適になる
- 汗をよく吸う
- 汗が乾きやすい
- 血行を促進する
- シワになりにくい
素材としては、ストレッチ性に優れた「ポリウレタン」が混じっているものが多いです。
肌に密着するする着心地で、汗対策がしやすく、また血行を促してくれ、暖かさをキープできます。
また、ピタっとしているので衣服内に空気の層ができやすく保温効果もアップし、サッカー中の防寒には必需品です。
このあと紹介するコンプレッションインナーのような締め付けが苦手な人には、ストレッチインナーがおすすめです。
コンプレッション(加圧)インナー
コンプレッションインナーは、ストレッチインナーよりも締め付け感の強い着心地です。
ストレッチインナーの、伸縮性・吸汗速乾性に加え、
- 筋肉活性化
- 疲労軽減
- ケガ予防
- 運動効率アップ
などの効果が期待できます。
サッカーにおけるコンプレッションインナーは、加圧によって身体のブレを軽減し、筋肉や関節・体幹がより正しく動けるようにサポートしてくれます。
これによって身体への負担を減らし、上記のような効果が得られます。
特に寒い時期は、血行がわるくなり筋肉がかたくなりやすく、身体をうまくうごかせなかったり、急な運動でケガをしやすくなります。
コンプレッションインナーの加圧はテーピング的機能も担ってくれるので、そんな冬のサッカーのケガ防止に重宝します。
こちらもストレッチインナー同様、着用で衣服内に空気の層ができやすいので、保温・防寒にうってつけです。
サッカー中防寒するためのインナーの着方
サッカーの防寒のためのインナー着用には3つのポイントがあります。
- 上にはゆとりのあるウェアを着用する
- 身体に合ったサイズのインナーを着用する
- 運動後は早めに着替える
上にはゆとりのあるウェアを着用する
インナーの上にはユニフォームなど何かしらのウェアを着るはずですが、なるべくゆとりのあるものを選びましょう。
サッカーの防寒のポイントは衣服内に「空気の層をつくる」ことです。
サッカーインナーが汗を吸収し放熱したときに、空気の層があることで保温効果がアップします。
ピタっとしたウェアを重ね着すると、蒸気がうまく逃げず、汗の蒸れ感が不快に感じられることも。
また、寒いからと重ね着のしすぎに注意です。
重ね着をしすぎると
- 着ぶくれによって動きにくくなる
- 締め付けによって血行がわるくなる
- 汗が乾かず蒸れやすくなる
といったことが懸念されます。
サッカーインナーの機能を活用して、最低限の服装でプレーに臨みましょう。
体格に合ったサイズのものを着用する
サッカーインナーの防寒効果をしっかり発揮するために注意したいのが「サイズ」です。
ストレッチインナーやコンプレッションインナーは、メーカーや商品によってサイズが異なります。
購入を検討する前に、ご自身の
- 肩幅
- 胸囲
- ウエスト
- ヒップ
- 太ももまわり
- 股下
などを測っておくと無難です。
また、コンプレッションインナーは身体に圧を加えてサポートするものですが、この圧が強ければいいというものでもありません。
締め付けが強すぎると、血行がわるくなって酸素がうまく行き渡らなくなりますし、体温が下がり防寒効果も減少します。
あくまでご自身の体格と寸法をもとにサイズを選んでみてください。
着用してプレーしながら、着心地に無理がないかも忘れずにチェックしてみてくださいね。
運動後は乾いたインナー・ウェアに着替える
サッカーインナーがいくら吸汗速乾性に優れているとはいっても、大量に汗をかくとインナーもウェアも濡れます。
特に寒い時期は、濡れたウェアのまま外気に触れると、水分が蒸発するときに熱を奪ってしまうので身体が冷えやすくなります。
運動後は、乾いたインナーやウェアに着替えたり、上着を着用するなどして、汗冷えを防止しましょう。
身体を動かした後は、疲労回復を助けてくれるコンプレッションインナーがおすすめです。