ZEROからのリスタート

【ZEROからのリスタート】川崎宮前ドリームス

川崎宮前ドリームス

「ZEROからのリスタート」とは

このプロジェクトは、新型コロナの影響を受けて、リスタートを余儀なくされ
た、スポーツチーム、選手にスポットを当てています。

スポーツチームの運営は本当に大変なこと。特に2020年はコロナの影
響も受けました。それにより存続危機に陥ったチームもたくさんありました。
また活躍の場を奪われた選手も多くいます。

今回「ZEROからのリスタート」では、そのような選手たちにスポットを当てるとともに、
姿勢改善用のスポーツインナーである「整体パンツNEWZERO」をはいて、
前向きに取り組んでいただこうというものです。

今回は、中学軟式野球チーム「川崎宮前ドリームス」の石倉周監督にお話を伺いました。

(聞き手:整体パンツNEW ZERO 開発者 小林 篤史)

 

「川崎宮前ドリームス」の石倉周監督へのインタビュー

野球人口の裾野拡大を目指し、中学生の軟式野球チームを立ち上げ

石倉:川崎宮前ドリームス監督の石倉です。川崎宮前ドリームスは2020年、今年立ち上げたチームで、軟式野球の中学生を対象としたチームになってます。

硬式野球・軟式野球それぞれ中学生、部活動などいろいろあるんですが、なかなか野球の方も練習とか試合とかさせていたこともあるんですけれども、硬式野球だと今なかなかちょっと場所がなくてその兼ね合いもあって、軟式野球の方で、やらしていただこうかなと思って立ち上げました。

宮前区の出身で野球をやってきた仲間たちと、今子供たちに熱い想いを持って野球に取り組んでもらえるようになっているチームです。

小林:うちの子供は硬式やってたので、すごいよくわかるんですけど練習場所本当にないですね。ないですよね。特に川崎市の宮前区って本当に野球人口がまあまあ、少年野球でも多くて、でも、その人たちが地元でなかなかできないので、少し遠くまで行かなくちゃいけない。結構大変ですよね。

その中で今回チーム立ち上げようとしたきっかけ、教えてください。

石倉:もともと大学生ぐらいから野球の指導の方に携わってたんですが、硬式野球6年間一生懸命やって、なかなかやっぱり硬式野球だと、基本的に少年野球でも「上手い子が入るんでしょう」みたいな形で、「そうでもない子は部活かな」とかそういうイメージがあって。なかなかそこの中間ぐらいのところがないところを問題視してました。
そして今、野球人口がすごい少なくなっているので、その拡大のためにも。
あとは、中学生はどうしても成長の速度がものをいうといいますか、体格の大きい子がどんどん先に試合に出てとか、どうしてもやっぱり140センチの子と170センチの子ではできることも変わってくるんです。その成長度合いに合わせたチームがあったらいいかなと思いまして。
軟式だったら、みんな少年野球からやってきて、ボールへの恐怖心も少ないと思いますし、軟式・硬式はバットとかの重さも全然違うんで、そういったところで、中学生でも軟式野球ができて、野球人口の裾野拡大ができて、そこでさらに高校野球・大学野球までやってくれる野球人口が増えればいいなと思って立ち上げました。

小林:やっぱり中学で、結構辞めちゃう子っていますよ、多いですね。特に硬式に入るって結構勇気いるし、そこでもまれて、でも、「あれ?通用しないんだ」と思って才能あるにもかかわらず、辞めちゃったりする子って結構いますよね。

創部してすぐにコロナ禍となり、活動ができない状態に

小林:2020年に創部して今回1年目でコロナの影響がチームとしてもあったと思うんですが、そのあたりはどうでしたか?

石倉:体験会を1月の後半ぐらいからスタートしまして。今年2020年4月に中学1年生になる子を対象として体験会などやってったんですが、1月2月体験会やっていく中で、3,4,5,6月いっぱいまでもう全く活動ができないという期間がありました。ちょうど私達チームを立ち上げたばかりで、認知度もない中で、1月2月で体験会に結構来ていただいてて、最後3月のところで、入部しますっていう声がいただければなと思っていたんですが。完全にそこの3月のところ全く活動できずに、子供たちもどうしたらいいのかわからないっていう状況でした。部員集めが全くできず。
でも、幸い、スタートしたときに、もう3月の時点で2人、うちのチームで野球やりますっていう子がいたので、その子たちがいるんだったら、何かできることないかなって思いまして。それで5月ぐらいからちょっとオンラインでの勉強とか、ちょっとしたトレーニングをし始めました。6月からは週1回、野球の練習の方も始めまして、勉強とトレーニングはしっかり集まってやって、土日どちらかはずっと野球していこうっていう形でやってたんですけれども。
改めて、コロナがなければ野球を普通にやれて、普通に部員が入って、それが当たり前みたいな感じになってたかなと。そこで改めて野球をやる楽しさだとか、どうやったらもっともっと野球を楽しくできるかっていうのをよく考える時間になったので、それは逆に良かったですし、チームの部員がたとえ50人いたとしても2人でも、言うこととかやることとかって僕は変わらないと思うので、改めてもうそこの野球に対する楽しさって何だろう。そして、子供たちに伝えなきゃいけないことってなんだろうっていうのがよく精査できた時間ではあるかなと思いました。

小林:すんごい前向きですよね。普通だったら、多分この時期のせいで、部員2人かよ、って思いが出てくると思うんですよ。でもその2人でもたくさんいても言うことは変わらない、やることは変わらないってのがすごいなんか共感できましたね。

将来の選択肢が広がるように、監督自ら勉強を教える

小林:ちなみに川崎宮前ドリームスでは、平日も野球やってて、勉強も教えてるんですね!?どんなこと教えているんですか?

石倉:勉強は、塾みたいな形で、基本国語と数学、英語を教えてます。学校の授業よりちょっと先に勉強できれば学校と、うちのチームの勉強で二重にできるんで、厚めに積み重ねができるかなっていうのは思っています。ただ、目的が本来はそこじゃなくて。自分たちの可能性を広げるために今勉強していこうよ、って思ってやってます。これまで何人も見てきてるんです。私の同級生とかも、やっぱり勉強してこなかったから、選べる高校が少なくなっちゃって行きたい学校に行けなかったりだとか。そこで結構人生って変わってきちゃうと思って。やっぱり自分が行きたいっていう高校があったり、指導者の方に「ぜひ一緒に野球やろうよ」って言われたときに、じゃ成績も足りているから大丈夫だと。その子の選択肢が増えればいいなと思って勉強教えているのが一つです。あともう一つは、どれぐらいやったら自分がどれぐらいになるかっていうのを知る事が勉強だと思ってて。やっぱり勉強が苦手な子ってどれぐらいやったら自分が覚えられるかとか、どれぐらいやったらできるようになるか、そこがわかってないと思うんですね。野球も一緒で、これぐらいやったらこうなるっていうのをある程度つかめていれば、あとはその目標に向かってたくさん練習して、じゃあ自分はこれぐらいやんなきゃいけないとか考えられます。勉強はそういう意味で自分を知ることができるツールだと思ってるんで、その意味合いを強く子供たちに説明しながら勉強しています。

小林:勉強って、みんな多分、本当に学力をつけるために塾とか行っている子は多いと思うんですけど、ドリームスで教えている勉強ってそもそも社会勉強の基礎を教えてるわけですよね。それってほんといいじゃないですか。あと知らない方結構いらっしゃると思うんですけど、野球のスポーツ推薦の時って、どの高校でも入れるってものじゃないんですよね。本当に言ってくれた通り、学力って今はほんとにポイントになってきてますね。学力があれば、こっからここの高校まで選べるけど、学力がないと選べる高校も限られてしまうんですよね。ところで、ドリームスでは勉強って誰が教えているんですか?

石倉:僕が教えてます。教員免許も一応体育の方は持っているので、中学生ぐらいだったら何とか教えられるので。

小林:文武両道ですね。

石倉:結局、野球って引退してからの方が時間長いので。プロ野球選手も長くできた人でも35歳とか40歳ぐらいじゃないですか。そこからの人生もまた倍ぐらいあるので。ましてや野球少年のほとんど10代20代前半で野球やめると思うので、結局、野球を通して何を得れるかっていう部分が重要だと思うんですね。自分の好きなことだけ、もちろん好きなことなので目一杯やるというのが一番いいと思うんですけど、それだけだと後々、好きなことだけやって生きていけるかっていう問題もありますよね。
もちろん好きなことを見つけてそれに向かって、子供たちには頑張ってほしいなとは思うんですけれども、やっぱりそこに至るまでっていろんな我慢しなきゃいけないものとか、好きなことをやるためにやるべきこととか、そういったものが理解できないと、なかなか苦労すると思うんです。やっぱ好きなことだけじゃなくて、好きなことをより目一杯できるようにするために、勉強もしっかりやるっていうのは、勉強を教えている、一番の目的です。

体の硬さから、腰痛を引き起こす子が多い

小林:中学生で野球やっている子って、現場でみていて、どんな怪我とか傷害が多いって言う印象がありますか?

石倉:一番、多いのは小学生から中学生に上がるときにスパイクが変わるので、スパイクがかたくなってそこでスネの内側を痛める。あとは成長痛、膝ですね。そして、体硬い子がすごく多いのでそこから腰痛、引き起こしてますね。それに肘、肩。結構、慢性的な怪我が多いです。

小林:やっぱり体の下から上がってくるんですよね。治療家として見ててそれはすごい感じますね。
でもそういう部分に対して、石倉監督はどんな対応、予防策をとってますか?

石倉:やっぱり見てて思うのがもちろん野球って、同じ動きばっかりしたり、絶対的に負担かかるような動きは多いんですけれども、それは骨盤の動きとかが悪くて、逆に正しい動作ができなくて走り方とかもそうですけど正しく体が使えてないことによってより負荷がかかってるっていう形が多いので、結構やっぱり股関節周りのトレーニングですとか、ストレッチっていうのはチームの中でも重視してます。あとは家でも、しつこくやりなさいって言ってますね。やっぱり子供ってなかなか自分だけじゃできなかったりするんで、でもそこは口酸っぱく指導者としては言うしかないなって思ってます。

小林:しつこく言えば気づくことってありますよね、あとは親に言ったり、ですよね。こんなことやらせてくださいって。骨盤ってどのスポーツでも重要で、骨盤をいかにうまく使えるかどうか。ここが本当ポイントですね。

子供たちのパフォーマンスが最大限発揮できるようにNEW ZEROを使いたい

小林:だからこのNEW ZEROって、野球に対してすごくいいんじゃないかと思っていて。石倉監督として、野球の現場にこういう風に取り入れていきたい、とかってありますか?

石倉:やっぱり腰痛対策とかですね。コルセット巻いたりしている子は多いんですけど、そもそも野球って動くのでゴツゴツしちゃって、僕もコルセット巻いたりとかあるんですけど、邪魔なんですよね、汗もかきますし。僕もNEW ZEROはかせてもらって、やっぱりすごく骨盤周りも締まって、お尻がぐっと上がって骨盤が立っているイメージがあるので、特に意識しなくてもそのままずっとキープされるような部分がありますね。はくだけなので、子供たちが使いやすいと思います。あと、野球は特に、股関節に乗るとか、そういう表現の仕方を結構するんですけれども、なかなか伝えてもわかりづらいんです。体ちっちゃくても、股関節を使えてる子は本当にボール飛ばしたりボール投げたりするんですよ。でも逆に体が大きくても、体の使い方わからない子なんかはなかなか、力が伝わらないんです。でもはくだけでそのイメージとかがわかりやすくなると思うんで、はきながら練習してるうちに自然と骨盤が使えるようになって、うまく自分のパフォーマンスや力を最大限発揮できるようになっていくんじゃないかなって思ってます。

小林:そうですね、やっぱり活躍して欲しいし、それ以上にケガをしてほしくないですからね。このパンツって骨盤立てるっていう表現をしてたんですけど、おそらく小学生、中学生で多いと思うのは分離すべり症。あれやっちゃうと半年も動けないですよね。そういうのの予防とかにもなるんじゃないかなとか思ってます。そういうので何かうまく使ってもらえばいいなと思ってます。

目標は日本一、目的は人材育成

小林:では最後に、今年創部1年目で、コロナの影響を受けてしまっている、形にはなってしまっていますけど、これから、将来のビジョンとか、チームとしてこうなっていきたいとかっていうのはありますか?

石倉:もちろんチームの目標としては、日本一っていうところがありますので、野球はもうそこに重点を置いて。もう一つは、1人の中学生として、野球で学んだり、うちのチームで学んだことを持ち帰って、学校でも熱い思いを持って、自分の周りの子たちを巻き込んで楽しく学校生活を送ってもらいたい。そしてその先に、高校生活、大学生活、その後社会人、自分が大人になったときに、どんな環境にいても、周りの人たちどんどん巻き込んで、熱い思いを持っていい方に進んでいけるような、そういうマインドを持った子供たちを育てたいなと思っています。もちろん目標は日本一ですけど、目的は人材育成。「あの子、人間としても素晴らしいな、あ、川崎宮前ドリームスの出身なんだ」って思ってもらえるような感じを目指してやっていければいいなと思います。

小林:すごい話が今聞けたと思います。今だと思います。ちなみに体験会も随時やってますよね。例えば中学とかで硬式野球が入ったりとかして、やっぱりとちょっと硬式だと荷が重いなとか、なんか合わないなとかもあるかもしれません。でも部活だとやっぱりもう少し本気でやりたいとかね、そういうことで悩んでたりする子も一度川崎宮前ドリームスで体験していただきたいなって思います。今日はありがとうございました。